看護師の中には、民間の病院でなく公的な機関で働く公務員看護師として働く人もいます。
公務員看護師とは、その名の通り公務員として働いている看護師のことで、地方自治体や国が運営する病院などで勤務していることが多いです。
公務員看護師の一番のメリットとしては、やはり安定性が挙げられるでしょう。
たとえば、事業の継続性という点では、倒産して解雇される可能性は限りなくゼロに近いです。
また、公務員なので毎年昇給があり、勤続年数が長くなればなるほど高い給与を獲得できます。
一方、民間の病院で働く看護師は、業績が悪ければ昇給の期待も持てません。
それだけでなく、ワークライフバランスを整えやすいこともメリットの一つです。
労働時間が38時間45分と厳格に定められており、それを超えての勤務を強制した場合には現場責任者が罰せられます。
公務員看護師の休日は4週間を通じて8日間で、休日出勤はありません。
このように、仕事とプライベートを両立して働くことが可能となるのです。
しかし、公務員看護師には注意するべき点もあります。
まずはダブルワークが禁止されていることで、これは法律で公務員が副業してはならないと定められているからです。
そして、雇用保険に加入できないことも注意点として挙げられるでしょう。
一般企業に勤務していれば、もし倒産などで退職した場合には失業保険をもらえます。
一方で公務員看護師の場合は、次の職場が見つかっていない状況で退職したとしても失業手当の支給はありません。